Sandgate MIDが発表されました
SophiaSystems さんより、Marvell PXA310搭載評価ボード、Sandgate MIDが発表されました。 早速取材をさせていただきましたので、是非ご覧ください。
この情報は現時点(2009年8月20日)でのものであり、正式リリース時に記述されている内容を保証するものでありません。
Sandgate MID登場
Sandgateシリーズをリリースされております ソフィアシステムズさんより、 タッチパネル液晶対応多機能デバイスプラットフォームと銘打ちまして、Sandgate MIDが発表されました。
Sandgateシリーズとしては一つ前のSandgate-IIIp と、搭載CPUは Marvell PXA310 と変化ありませんが、 フォームファクタが「携帯電話デバイス」から「タッチパネル液晶デバイス」と変化しているのが特徴です
実際にはSandgate-IIIp を使用しても、PXA310を用いたタッチパネルデバイスのターゲットとすることは可能とのことですが、 見た目が携帯電話すぎるため、そのように見てもらえないという面があったそうです。
大きさですが、一言でいえば、「ハガキ大」です。4.3インチ液晶(WVGA:800x480)とキーパッドを付けた大きさとしては、 開発評価ボードというより最終製品組込プラットフォーム的な大きさと感じます。
Sandgate MIDの仕様と特徴
この、Sandgate MIDですが、主な仕様は以下とおりです
| CPU | Marvell PXA310 624MHz(最大) |
|---|---|
| RAM | 128MB Mobile DDR |
| フラッシュメモリ | 256MB NAND Flash |
| LCD | 4.3インチ TFT(WVGA) |
| キーパッド | 28キー |
| 無線LAN | IEEE802.11b/g |
また、豊富なインターフェースを持っているのも特徴です。
- IrDA(Ver.1.3 SIR準拠)
- SDカードスロット
- USB2.0(ABタイプコネクタ、OTG対応)
- 3軸加速度センサ
- 地磁気センサ
- GPSユニット(アンテナはオプション)
- スピーカー出力
- マイク入力
- ヘッドホン出力
- カメラモジュール(2Mpixel、オプション)
また、標準添付されるデバッグボードには
- シリアルポート(9pin)
- 10/100Mbps LANポート(RJ45)
- JTAGポート
まるで、Google Androidが動きそうなI/Fだなぁ、と思ってよく見たら、Androidが動いてました。
価格
この、Sandgate MID ですが、これまでのSandgateシリーズと比べ、大幅に低価格化されております。
他社のリファレンスボードなどを含めても、この分野の製品は一式50万円から100万円程度の価格帯に
あるのが一般的でした。
しかし、Sandgate MIDの価格は198,000円と、従来の製品に比べ半額以下となっています。
これは、以前と比べ、短納期が求められるようになった現在において、ハードウェア、ソフトウェアの
並行開発を進める際には非常に重要な要素となるでしょう。
それは、ハードウェアチームとソフトウェアチームが並行して開発するような際、
ハードウェアチーム側にはSandgate MIDだけではなく、EJScattなども必要になりますが、
ソフトウェアチーム側ではターゲットOS向けの簡易BSPの搭載されたSandgate MIDのみを用意することで
開発を開始できる可能性が高くなるためです。
対応OSとBSP
対応OSは
- Microsoft Windows Embedded CE 6.0
- Linux (kernel 2.6.x) および Google Android
また、標準で付属しているのは「簡易BSP」となっており、フルのBSPは別売となっています。
「簡易」BSPではブートローダと基本的な入出力であるところの
- キーパッド入力
- タッチパネル入力
- LCD出力
など、ベースとなるインターフェイスのみサポートしているとのことです。
それ以外の
などは、標準BSPが必要となります。
パートナーとの協業
ソフィアシステムズさんと、各パートナーさんにおいては、以下のような協業を実施又は予定しているとのことです
| パートナー(順不同) | 協業内容 |
|---|---|
| 株式会社 村田製作所 | Sandgate MIDのWifiモジュール 「Wifiドライバパッケージ」を開発者向けに販売 |
| 安川情報システム 株式会社 | KDDI製の通信モジュールをSandgate MID向け通信キットとして販売 |
| 株式会社 ヤマハ | Sandgate MIDの地磁気センサ センサのサポート提供 |
| 株式会社 ソフトフロント | SIP/VoIPミドルウェアの提供 |
EJSCATTについて少しだけ
EJSCATTは、ソフィアシステムズ製のマルチパーパスJTAGエミュレータです。
以下のような特徴を持ちます(公式サイトより転載)
- ハードウェア1台で複数のCPUシリーズをデバッグ EJSCATT はハードウェア本体とソフトウェアライセンスが別売です。ソフトウェアライセンスを追加購入することにより新規のCPUのデバッグにも使うことができます。新規製品開発にかけるコストを低く抑え効率よくプロジェクトを進めることができます。同じハードウェアを流用することにより開発対象の成果物品質の安定化にも貢献します。ハード本体を共通化することにより、お手持ちのハードウェアがそのまま使えますので、在庫切れの心配もありません。
- PC不要のスタンドアロン型フラッシュライター機能 PC に接続しなくても使えるスタンドアロン型のフラッシュライターとして使用することができます。本体からボタン一つのワンタッチ操作で直接ターゲット上のフラッシュメモリーにプログラムデータを書き込むことができます。これにより使い勝手と使用場所の幅が格段に上がります。工場や量産ラインなどで複数台使用の現場にも対応します。
- ツール性能の向上。JTAGの高機能化、高速化 JTAG 機能の高性能化を図り1秒間に約1Mバイト※の大容量データの転送を可能にしました。またシンボルとオブジェクトを同時にダウンロードする構造を採用し、一層の作業スピードアップを実現します。スピードアップに関しては、CPUを変更した場合でもソフトウェアのユーザーインターフェースは同じなので開発者は使い慣れたツールで過去に覚えた知識、操作を流用することができ、手間を省け、新しいプロジェクトにすぐに着手することができます。
- 小型軽量で携帯に便利 サイズ(70mm×108mm×17mm)
- USBバスパワーで動作しACアダプタ不要
※ターゲット及びCPUに依存します。
Sandgate MID ソリューションセット
ソフィアシステムズさんでは、Sandgate MID 発売を記念して、「ソリューションセット」を販売します。
これは、本格的な開発を開始する際に必要なものを全てパックしたもので、大変お得な価格となっております。
このセットには以下のものが含まれます
- Sandgate MID 本体
- 標準 BSP
- EJSCATT(JTAG)
- WATCHPOINT(デバッガ)
- 各OS開発用WATCHPOINT連携ソフトウェア
各単体で購入した場合、これらの製品の合計は100万円を越えてしまいますが、これを68万円(税別)で提供しています。
さらに、2009年9月30日までの期間限定で
650,000円(税込682,500円)
で、提供するとのことです。
カスタム対応、その他
Sandgate MIDを開発用の評価ボードとして使うこともできますが、大きさ的にも適度なので、これを組み込んでしまうことも可能です。
その際にはソフィアシステムズさんでODM対応することもできますし、ハードウェアの一部カスタム化をして出荷することも可能です。
4.3インチで、WVGAということであれば、このままでも店頭ポップデバイスや、
PND(ポータブルナビゲーションデバイス)として利用するのに適度な大きさです。
しかし、4.3インチでは小さい、もっと大きなLCDにしたいなどの要求によって、7インチやそれ以上の
カスタム品としてSandgate MID を出荷することも可能とのことです。
その他、各種センサの組込など色々な応用が可能であり、一つからの試作もできるとのことです。
二点ほど、構成上の注意点があるように感じられましたので最後に記述しておきます。
- オプションのカメラは工場出荷時オプション
- GPSを利用するとき、アンテナは必須
おまけ: Androidについて
現状、動作しているのはAndroid 1.5 となっています。
Androidは動作しますが、Android dev phone のように、USBに繋ぐだけでadb連携(ほぼ Eclipse連携と同義)までは、現状、できていない模様です。
デバッグボードは標準添付ですので、シリアルからコンソールが見えれば、ifconfig でIP を設定し(またはDHCPにし)、 ADBHOSTの設定をすることで連携させることができるかもしれません
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